「行幸記念」碑。

(あしあと その156・中央区の84・豊水の3)

「ほうすい師弟の像」のレリーフの右隣にある小さな石碑は、「行幸記念」碑です。碑面に大きく刻まれた「行幸記念」の右側には、小さく「昭和十一年十月七日」の日付と、下には小さく「御手播大正十一年七月 伏して落葉松を仰ぎまつる」と2行にわたって刻まれています。

この碑は、昭和11年に行われた陸軍大演習の際に、昭和天皇が行幸されたことを記念して建てられたものですが、昭和天皇がまだ皇太子であられた大正11年、真駒内種畜場を行啓された際に落葉松をお手播きされました。その後育成された落葉松の苗木が各地に下付されましたが、行幸された際にこの庭で育てられたたその落葉松を懐かしく仰ぎ見たことを記しているものと思われます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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