(あしあと その120・南区の34・石山の6)
南区の石山2条2丁目にある妙現寺の境内に、自然石でできた「馬頭観世音」碑が建てられています。
お寺の本堂の南側にある駐車場の出入口付近に建てられたこの碑の碑面には、大きく「馬頭觀世音」と刻まれています。
この碑は、大正8年10月に石山荷馬車組合によって建立されたものだそうです。石山地区で札幌軟石の採石が始まったのは明治8年ごろからと言われていますが、この碑が建てられた大正8年の前年には定山渓鉄道が開通しています。運送の主流が荷馬車から鉄道に変わったことを契機に、人間の生活に尽力した馬の霊を慰めるためにこの碑が建てられたのかもしれません。
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