「明治天皇御駐蹕之地」碑。

(あしあと その77・中央区の57・山鼻の4)

国道230号通称石山通と南14条通通称行啓通が交差する場所に山鼻小学校があります。この2つの道路の交差点に、小学校のグラウンドが区切られた一角があり、そこに大きな石碑が建てられています。それが「明治天皇御駐蹕(ごちゅうひつ)之地」碑です。

「御駐蹕」とは、天皇が行幸の途中で一時乗り物を止めて一休みすることを言います。この碑がある場所は、とても交通量が多い場所であるにもかかわらず、あまり人の目に触れないようにひっそりと交差点の一角にたたずんでいます。

碑の前には説明板がありますが、小学生でもわかりやすいように、次のように書かれています。

「明治天皇御駐蹕(ごちゅうひつ)の地

明治14年(1881年)9月1日、真駒内牧場をご覧になった明治天皇が山鼻村においでになりました。このとき山鼻小学校でお休みになり、周辺で作業していた屯田兵に「いっそう仕事にはげむように。」とお言葉をかけてくださいました。

大変な名誉であると感激した人々は、明治天皇が山鼻小学校でお休みになられたことを記念して、ここに記念碑を建てました。」

また、碑に向かって左の側面には、

「昭和三年十月十七日 山鼻小学校創立五十年記念建之」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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