「明治大帝御巡幸之碑」。

(あしあと その65・南区の8・藻岩下の7)

国道230号通称石山通の南32条辺りから、左斜め方向に細い通りが延びています。この通りは御幸通といい、この道をまっすぐ突き当りまで行くと、左手に南35条みゆき公園という名前の児童公園があります。この公園の片隅に道路に面して建てられているのが、「明治大帝御巡幸之碑」です。

その碑銘のとおり、明治天皇がこの周辺の地を御巡幸された事を記念して建立されたもので、この碑の背面には、

「明治十四年九月一日 明治大帝真駒内牧場ヲ経テ山鼻兵村御巡幸ノ砌(みぎり)本道路御通過アラセラル仍(よっ)テ記念トシテ本碑ヲ建ツ

碑面ハ男爵佐藤昌介閣下ノ書ナリ

昭和十一年六月 札幌郡藻岩村」

と刻まれています。

北海道開拓の入植間もない当時、明治天皇が御来道されたおりに真駒内の広大な牧牛場を視察され、豊平川に架けられた仮橋を渡って、西10丁目から札幌に入ったことを記念して建てられました。この碑銘を揮毫した佐藤昌介は北海道帝国大学初代総長を務めました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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