(あしあと その862・西区の58・平和の18)
西区平和の小高い丘の上に、平和山明王寺があります。そこは北海道八十八ヵ所霊場の六十六番札所となっており、境内には霊場の御本尊の千手観音が祀られた観音堂と、明王寺の御本尊である不動明王をはじめとする観音様の石像が多数安置されています。
道路側に面して並べられた観音像に向かって左側に、「小豆島八十八ヶ所之霊場 平和山明王寺」と刻まれた石板が立てられています。
観音像は背中合わせに並べられていて、境内側からも拝顔することができます。
L字型に並べられた観音様の直角の基点に当たる部分に、ひときわ目立つ札幌軟石でできた不動明王が鎮座しています。
台座の正面には、「寄進者」として11人の氏名と「昭和八年九月一日」の日付が刻まれていますが、特筆すべきは、豊平区平岸の東側一帯のかつて東裏と呼ばれた地域の開拓に尽力した「重延卯平」の名前が筆頭に刻まれていることです。
不動明王の背面には、「昭和八年癸酉年十月一日 建之 直正 直良 直司」と刻まれています。
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