「北海道無名開拓殉難者慰霊之碑」。

(あしあと その817・中央区の247・宮の森の6)

宮の森から盤渓に抜ける山道がありますが、その途中に大乗院があります。薬王寺と国安寺の2つのお寺からなる大乗院ですが、その国安寺の本殿の前に、白御影でできた巨大な石碑が建てられています。

碑の碑面には、「北海道無名開拓殉難者慰霊之碑」と刻まれ、右側面には「北海道開発庁長官 河本嘉久蔵」と刻まれています。河本嘉久蔵氏は滋賀県出身の政治家で、第47代目北の海道開発局長官になります。

ここの碑は昭和60年11月17日に建立されたもので、その当時は台座に由緒が記された銘板がはめ込まれていたようですが、現在の台座には見当たりませんでした。「さっぽろ文庫45 札幌の碑」によると、この碑は、近隣諸国の外国人を含む第二次世界大戦前までの開拓殉難者の霊を慰めるために建立されたものだそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000