「石山の森」碑。

(あしあと その808・南区の173・石山の20)

石山緑小学校の前庭に置かれている3つ目の碑が「石山の森」碑です。黒御影でできた碑の碑面には、次のように刻まれています。

「石山の森

札幌市立石山小学校は 地域の人々長年の努力により 明治三十二年九月一日 設立が認められた 明治三十八年には 岩本吉次郎氏より校地の寄付を受け 地域の人々の手によって この地に校舎が建てられた 以来「ふるさと石山」の学校として 地域の人々の心のよりどころとされ 文化創造の中心としての伝統を保ってきた 思えばここ石山の地に石切る槌音がひびいて 百三十年 開拓を志した先人は きびしい生活とたたかいながらも 子供の教育に思いを馳せ その充実発展に努力を重ねてきた 平成二十年九月一日 開校百十年を迎え 岩本家ゆかりの隣接地を校地として譲り受け 広いグラウンドを得たことは 大きな喜びとするところである 此に学んだ多くの先人の労苦を偲ぶとともに 教育への願いを未来へ語りつぐため 記念の植樹をし この地を石山の森と命名する

平成二十年九月一日」

碑銘の左下には、「校木 イチョウ」と題された広葉樹のイラストが添えられています。

碑の背面には、

「開校百十周年の年 石山小学校では 保護者と地域の方々の支援のもと 様々な記念事業に取り組んだ この石碑「石山の森」は グラウンドの拡張を記念して 第三十九回卒業生 辻勝三様から 寄贈をうけ建立したものである ここに感謝の意を表する

札幌市立石山小学校 寄贈 第三十九回卒業生 辻 勝三 制作 辻石材工業株式会社」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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