「定山渓車庫前」停留所。

(あしあと その789・南区の168・定山渓の24)

定山渓温泉街の西端の国道沿いに、石造りの小さな建物が建てられています。定山渓小学校の東に隣接するじょうてつバスの車両待機所の敷地内に建てられたその建物は、「定山渓車庫前」停留所の待合室として使われていて、外壁は札幌軟石の大きなブロックが積み重ねられて作られています。

建物の前には説明板が立てられていて、そこには

「この待合所は、昭和28年に建築された定山渓鉄道豊平駅(後のじょうてつ本社)の床材と湯治プラットホームに使用されていた札幌軟石を再利用して建てられています。

平成17年9月建築」

と記されています。

説明にあるとおり、この建物はかつての定山渓鉄道の豊平駅に使用されていた札幌軟石を再利用したものであるため、石材の色が統一されておらず歴史を感じさせてくれます。

室内の壁には、広告等に混じって昔の定山渓の様子を撮影した写真が5枚ほど掲示されていて、往時の賑わいが偲ばれます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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