「原子修詩碑」。

(あしあと その674・中央区の220・創成川の8)

国道12号と北方向への創成川通の一方通行側の交差点にある石碑が、「原子修詩碑」です。碑は、創成川河畔の歩道沿いに西向きに建てられていて、散策する歩行者の目を和ませてくれます。

碑面には「創成の川 原子 修」と題された詩が刻まれていますが、文末に「北溟書」と落款が記されており、札幌の書家である中野北溟氏の揮毫によるものであることがわかります。原子修氏は、札幌在住の詩人であり劇作家です。

碑の背面の片隅には、

「創成の川

いにしえの

きよらかな火で土器(かわらけ)焼いた 縄文の民よ ムックリ奏でた アイヌ民族よ 田畠耕した 開墾の民よ

大自然と共に生きた いにしえの人の いさおし 今に伝えて 創成の川 流れ

北半球の風に 魂さらし さらに美しい郷(さと)の創造 めざして 大いなる都サッポロに生きる わたし達の

未来への夢 つむぎ

今日も 先人の知恵の光 瀬々らいで 創成の川 流れ

寄贈 詩 原子 修 書 中野 北溟 建立 二〇一一年十月一日 札幌市」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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