「玉垣改修の誌」碑ほか2基。

(あしあと その482・西区の22・琴似神社の1)

琴似屯田兵が入植した地に、琴似神社の広大な境内が広がっています。

その鳥居のわきに、「玉垣改修の誌」と刻まれた石碑が建っていて、その横にかつての玉垣の一部が並べられています。

札幌軟石でできたかつての玉垣の一部として並んでいる3基のうち、中央と左側の二基が、かつての玉垣の一部です。

中央のものは、正面に「奉納 故牧野清作 妻牧野モヨ」と刻まれ、左側面に玉垣をはがした痕跡が残されています。

一番左側のものは、正面に「昭和五年三月二十日建設 當時社掌 菅原長助 石工 石谷〇〇」と刻まれており、その右側面に玉垣が取り付けられていた痕跡が残されています。

これらの玉垣跡の右横には、黒御影石でできた石板が建てられており、それには、

「玉垣改修の誌

(短歌)

昭和五十四年霜月 先人の貽(い)芳になれる瑞玉垣(みずたまがき)は年を重ねて朽ちならんとするに及び 改修せんとして委員会を設け 氏子有志の赤誠により竣工せり 茲に奉賛せる諸彦の芳名を謹刻して萬代に讃えるものである

琴似神社宮司 菅原正 玉垣改修委員長 佐藤信義 奉賛者芳名 (多数氏名)」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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