(あしあと その415・西区の9・発寒の4)
発寒神社の境内に建つ石碑の一つです。先に紹介した「発寒移住記念碑」横に並ぶこの碑は、「発寒屯田兵移住百年記念碑」です。台座の上に薄い安山岩の石板を建てた碑面には、「発寒屯田兵移住百年記念碑」と刻まれています。台座の正面には、「寄付者名」と「発起人」の名前が刻まれた黒御影石でできた石板がはめ込まれています。
石碑の背面には、上部に
「富国強兵北辺警備北海の大地開拓の国是の大任を荷負い三十二戸その家族による未開の大地開懇は言語に絶する苦難の業であった事が偲ばれ此の地に移住して風雪百年その功績を稱え以って碑となし後世に伝う
昭和五十年五月
発寒屯田兵子孫会」
と刻まれ、その下部には「移住者氏名」として、盛岡藩士20人、仙台藩士14人の合わせて34人の名前が刻まれています。
この碑は、昭和49年に琴似屯田百年を記念して結成された期成会によって記念事業が行われ、それに呼応して発寒ゆかりの人たちにより結成された発寒屯田子孫会が建立したものです。
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