(あしあと その350・南区の107・澄川の5)
澄川4条2丁目にある個人住宅の庭内にひっそりと佇む石碑。これが「山神」碑です。
石碑は個人宅の敷地内にあるため、道路側から望んだ正面のみ撮影させていただきました。札幌軟石でできた碑の碑面には、太い文字で大きく「山神」と刻まれています。
今では丘陵地帯となっているこの地域ですが、かつては砂山と呼ばれる火山灰の小山となっていました。砂山の火山灰にはガラス瓶の原料となる珪砂が多く含まれており、そこに着目した地方相撲で名をはせた千鳥石こと吉田清が、相撲界から引退後に火山灰の採取に乗り出して財を築きました。この石碑は、当時の採掘作業の安全を祈念して建てられたものであり、現在は吉田氏の子孫の庭内に置かれています。
ちなみに、この地域は私が小学生だったころに宅地造成が進められてきましたが、その当時重機で砂山が削られていく光景を記憶しています。
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