(あしあと その349・南区の106・石山の14)
石山地区走る市道平岸通は、かつては主要幹線の国道230号として使われていました。石山陸橋から坂を下って平坦になった道路をしばらく進むと、右手に建つ石山交番の駐車場のはずれに、「石切山街道」碑があります。
巨大な札幌軟石を使った碑の碑面には、大きく「石切山街道」と刻まれており、その手前には黒御影石の石板がはめ込まれた、「あいさつ通り」と刻まれた小さな副碑が置かれています。
石板には、次のような説明が記されています。
「街道名 石切山街道
石切山街道の名称については、平成6年にその名称を公募し決定をみたものである。
(区間は、石山陸橋よりオカバルシ川の境界まで)
札幌軟石の歴史
1871(明治4)米国人ケプロンに同行した、ワーフィルド・アンチセルが札幌周辺の地質調査を行う。
1874(明治7)石材採掘はじまる。
1875(明治8)開拓使に軟石を納める。
1878(明治11)開拓使本庁倉庫に、軟石を使用。
1881(明治14)札幌豊平館の建造に、約3,000切の軟石を使用。
1909(明治42)石山・札幌間に馬車鉄道敷設され、主に石材を運搬。
1933(昭和8)軟石の共同販売所を設立。
1962(昭和37)札幌軟石組合で、チェンソー式採掘機を導入する。
1975(昭和50)年頃まで、石山採掘場での採掘を行っていた。
札幌軟石は、明治時代から道内各地で使用され、近年軟石の良さが見なおされ、各方面に使用されている。
石切山街道街づくり事業 いしやま地区町内会連合会 平成7年11月吉日」
石切山街道の区間は、国道453号の跨道橋である石山陸橋の下から石山地区を横断し、現国道230号と合流してから石山と藤野の境界となっているオカバルシ川までの範囲となっています。
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