(あしあと その281・中央区の114・創成川以東の4)
南1条東4丁目の市道沿いに、赤茶色のブロック塀で囲まれた古い住宅地の一角があり、その南西角の塀際に「随筆家・森田たま生誕地」の説明板が立っています。
説明板には森田たまの経歴について、
「明治27年(一八九四)12月19日に南一条東四丁目のこの地で生まれた(土屋邸奥の土蔵は遺構)。庁立札幌高等女学校を中退して44年に上京し、大正2年に小説家として出発する。北海道出身女流作家の第一号。昭和11年「もめん随筆」で随筆家の地歩を築き、“現代の清少納言”と称された。
故郷の風物を描いた作品が多い。女性らしい感覚で詩情をたたえて描いているが、青春自画像を刻んだ「石狩少女」は得難い小説である。
昭和45年(一九七〇)10月31日、満75歳のとき東京で没した。」
と記されています。晩年は参議院選挙に立候補して当選するなど、政界でも活躍されました。
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