「導き地蔵尊」。

(あしあと その251・南区の75・藤野の10)※移設しました。

藤野の市街地を、国道230号上の「藤野2-6」の信号機のある交差点で十五島公園方向に入ってからしばらく進むと、下り坂になった右手の森林側に小さな祠が建っています。ここに祀られているのが「導き地蔵尊」です。

坂の下から見ても、鬱蒼とした雑木林が手つかずに残されていることがわかります。

石が積まれた台座の上に木製の祠が置かれ、その中にお地蔵様が安置されてます。お地蔵様の台座には「導き地蔵尊」と刻まれています。

このお地蔵さまは、昭和10年頃に行方不明となった男の子の無事を祈願して、男の子の父親である篠塚嘉蔵と中上伊左衛門によって建立されたものであり、当初国道沿いにあったものが拡幅工事に伴って現在地に移設されたということが、南区のHPや山崎長吉の「さっぽろ歴史散歩」に記されています。

この石像については、「導き地蔵尊の移転の話がある」という情報があったので、後日近くを通った時に寄ってみたところ、お地蔵さまは祠ごとすでに撤去されていました。どちらに移転されたのかはまだ確認はできていませんが、いずれにしても安住の地が用意されているものと思いたいです。

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