(あしあと その247・南区の71・藤野の6)
札幌藤野神社の境内に入るには、細い市道から徒歩で石段を登ります。その上り口に、ここが「まる千(○印の中に千の文字)坂」と呼ばれることを示す真新しい説明板が建てられています。札幌市街方向から見ると目立ちますが、簾舞方向から来ると角度的にわかりにくいかもしれません。
説明板には、
「まる千坂の由来
明治十六年まる千の屋号松沢松之助氏(岩手県出身)がこの地に入植し開拓の鍬をおろしたことから、この坂をまる千坂と呼ばれるようになった。藤野地区開拓の第一歩を印した地であり、先人の遺業を偲びここに開基百二十年を記念して、この碑を建立する。
平成十六年五月 藤野地区開基百二十年記念事業実行委員会」
と記されています。
資料に乏しく、説明板に記された「この坂」というのが、藤野から簾舞に至る市道の坂を指すのか、それとも境内に上る石段が取り付けられた丘陵の坂を指すのか判然としません。ただ、この説明板が建てられたすぐ左側に古い石段が数段残されており、この部分を示すことも考えられます。地域の歴史を遺すために建てられた説明板なので、もう少し具体的に記して欲しいなと思います。
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