(あしあと その143・南区の47・石山の9)
石山神社の境内に並ぶ石碑の一つ。前回紹介した「忠魂碑」の右側に並んで建てられているのが「招魂碑」です。
この碑も「忠魂碑」と同じように、札幌軟石の台座の上に自然石でできた碑が載せられています。碑面には、大きく「招魂碑」と刻まれた右側に「明治三十七年九月」の文字、左側には「征露役建之」の文字がそれぞれ刻まれています。また台座には、文字がほとんど読み取れませんが、寄附者の人名が刻まれています。
台座の裏側には、
「石山4区より移設 平成14年6月吉日」
と刻まれた御影石の石板がはめ込まれており、それを示すとおり、この碑は本来は石山東4丁目に建てられていましたが、平成14年にこの地に移設されました。
碑に刻まれた年月が示すとおり、この碑は日露戦争が開かれた明治37年2月の約7か月後に建てられました。南区のHPでは、この碑が建立された理由について、「開拓のために亡くなった人々の霊を慰めるために建てられたという」と記しています。
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