「旧定鉄 石切山駅舎」。

(あしあと その103・南区の33・石山の5)

旧定山渓鉄道の駅舎の中で、唯一当時のままの姿で現存しているのが石切山駅舎です。

現在は石山振興会館として利用されている旧駅舎正面の出入口は、旧国道230号の平岸通に面していて、玄関ドアの上に「旧石切山驛」の木板が掲げられています。

この駅は、起点の旧定鉄東札幌駅から数えて6駅目(停留所を除くと4駅目)、終点の定山渓駅から数えて12駅目(停留所を除くと5駅目)の駅になります。旧駅舎出入口の右側には、駅の往路側と復路側の隣接駅の表示板があり、定山渓方面は藤の沢駅で、豊平方面は真駒内駅であることを示しています。ただ実際には、真駒内駅との間に緑ヶ丘停留所が設置されていました。石切山駅は大正7年の旧定鉄の開業当時から設置されていた最も古い駅の一つですが、真駒内駅は2年後の大正9年、緑ヶ丘停留所は旧定鉄の路線では一番最後となる昭和36年に設置された停留所になります。

旧駅舎は木造平屋建てですが、建物の基礎部分には札幌軟石が使われています。現在の旧駅舎の建物の裏側にある公園との間の市道に、旧定山渓鉄道の線路が走っていたようです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000