「石森和男歌碑」。

(あしあと その807・南区の172・石山の19)

石山緑小学校の敷地に並ぶ石碑の2つ目が「石森和男歌碑」です。白御影でできた台座の上に、これも白御影でできた碑が載せられており、碑面には「にぐるまも 輪を かたむけて あぶなしや 石まろび ころぶ いし山 の 里 石森和男」と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。

台座上台の上面には、「教育委員長 奥田正治 書」と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。

碑の背面には、

「札幌市立石山小学校は昭和五十四年九月一日開校八十周年を迎え翌々五十六年三月石山南小学校の新設開校をみた。

思えばここ石山の地に石切る槌音がひびいて百年開拓を志した私どもの父祖はきびしい生活とたたかいながらもつとに子弟の教育に思いを馳せその充実発展に長い努力を重ねられた。今新たな学校への分離が果されることは父祖から受けついだ教育振興の願いのとして現われ大きな喜びとするところである。此に学ぶ私どもが多くの先人の労苦を偲び又私どもに託された父祖の願いを忘れ去らぬため往時の石山を詠んだ石森和男氏の作品を碑に刻んで残すものである。

母校石山小学校の益々の発展を祈念してー

昭和五十六年三月十七日 第三十九回卒業生 辻 勝三 第四十回卒業生 岩本光正」

と刻まれています。

この碑は、石山緑小学校が新設される前は、旧石山小学校の正面玄関の前庭に置かれていました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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