「開校記念文学碑」。

(あしあと その806・南区の171・石山の18)

平成31年4月から石山小学校と石山南小学校が統合されて、石山小学校があった場所に新たに石山緑小学校が開校しました。その正門の前庭には、いくつかの石碑が置かれていますが、向かって一番右側にあるのが「開校記念文学碑」です。

この碑は、昭和56年4月に石山小学校から石山南小学校が分離して開校したことを記念して建てられました。これまでは石山南小学校の正面玄関前に置かれていましたが、小学校の統合に当たって新設された石山緑小学校に移設されました。碑文には、児童文学者である石森延男の作品の一節が刻まれています。

碑の背面には、石碑が建立された謂れが次のように刻まれています。

「本校は、昭和五十六年四月に石山小学校から分離開校したが、その記念として、ここに石森延男文学碑を建立する。

時を同じくして石山小学校に石森和男の歌碑が建ったが、延男はその長男として、明治三十年に札幌に生まれた。札幌師範学校(いまの北海道教育大学札幌分校)に学び、教育者であるとともに、郷土北海道を舞台とした「コタンの口笛」「千軒岳」「梨の花」などを持つ児童文学者として知られる。「グズべリ」と「桐の花」はこの作者が生まれ育った札幌での少年の日の想いを綴った作品だが、碑文の「川釣り」は「グズベリ」のなかの一節である。

撰文は、北海道文学館事務局長木原直彦 昭和五十六年三月二十五日 寄贈 辻 勝三」

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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