(あしあと その671・南区の152・小金湯の7)
先に紹介した「こゝろの花記念碑街道」碑がある小道をたどって突き当たりまで進み、道なりに左に曲がってすぐの空き地に、大きな自然石でできた石碑があります。
碑面には大きく「こゝろの花記念碑」と刻まれ、その脇に「蛸島専太郎筆」と添えられています。
碑の背面には、「昭和五十五年九月八日建之 北海道老人クラブ文芸愛好会」と刻まれています。
台座の正面には、
「記念碑由来
こゝろの花は老人クラブ文芸愛好会の季刊誌として 昭和四十年五月創刊 以来幾多の苦難と危機を克服しながら昭和五十五年四月には第五十号を発刊し 同年の總会にて記念碑建設の議が満場一致で可決され 碑の敷地は今井要太氏より無償無期限で提供を受け 会員共通の理念の絆として 茲にこゝろの花記念碑を建立した」
と刻まれた黒御影の石板がはめこまれています。
台座の背面には、「施工 札幌市南区石山五区 木下石材興研」と刻まれた白御影の石板がはめこまれており、また、台座の中央部分が刳り抜かれて透明板の窓が付けられており、その中には50冊の「こゝろの花」が収められているのがわかります。
この会は時代とともに消滅してしまったものと思われますが、記念碑とともに活動の結晶は残されています。それも月日とともに朽ちていく運命にあるのかも知れませんが、後世に引き継がれていけたらと思います。
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