「琴似屯田兵屋」。

(あしあと その486・西区の26・琴似神社の5)

琴似神社の境内の一角に保存されている「琴似屯田兵屋」は、開拓当初のままの姿を伝えています。

兵屋の脇には説明板が立てられており、それには

「屯田兵村は開拓使による明治八年五月

入植の琴似兵村を創始とし明治三十七年九月の廃止まで全道三十七兵村が設置され北海道の開拓に多大の貢献をした

この建物は最初琴似兵村の兵屋として明治七年十一月二十八日建設されたものの遺構で佐藤喜一郎に給与された家屋である

昭和三十九年現在地の東北役四〇〇メートルの旧位置から曳方移転し建設当時の資料にもとづいて復元したものであるが開拓使時代の屯田兵屋の形態を伝える貴重な遺構である

昭和三十九年十月三日指定 北海道教育委員会」

と記されています。

指定は、北海道指定有形文化財としてのもので、目立たない場所にひっそりと保存されています。約17坪の広さを持つ兵屋の中には、開拓当時使用された生活道具の数々が整然と並べられており、屯田兵の家族の暮らしを垣間見ることができます。

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