「琴似屯田百年記念碑」。

(あしあと その434・西区の16・琴似の5)

札幌市西区役所前庭に並ぶ最後の碑が「琴似屯田百年記念碑」です。碑面に大きく「琴似屯田百年記念碑」と刻まれています。

碑の背面には、「琴似屯田百年記念事業期成会 昭和五十年九月 会長 宮坂作雄」と刻まれています。

碑の前に立てられた説明板には、

「琴似屯田百年記念碑

屯田兵が入植して百年となることを記念して昭和五十年(一九七五年)九月三十日、西区役所前庭に建立される。」

と記されています。

この碑の前方には、「開拓の歴史のみち」と題された地図が載った案内板が立てられていて、地下鉄琴似駅を中心に点在する屯田兵ゆかりの石碑等の位置を紹介するとともに、黄色く色分けされた道路について、

「琴似屯田兵村道の跡

屯田兵村は、明治7年現在の道々琴似停車場線を中央道路とし、幅11から18メートルの区画道路(黄色)が設けられ、その両側に兵屋がたてられました。

区画道路は現在も市道として残されています。」

と記されています。

この案内板の裏側には、「屯田兵入植当時の琴似」と題された白黒写真が掲載されており、入植当時の屯田兵村の様子が見て取れます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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