「馬頭観世音碑」。

(あしあと その135・南区の42・滝野の3)

「不動妙像」の左側に建てられた「馬頭観世音碑」は、三面八臂、いわゆる三つの顔と八本の腕を持っています。顔は、正面の忿怒相と両側の慈悲相があり、正面の頭部に馬の頭を模った冠をかぶっています。腕にはそれぞれ刀や斧、宝輪、数珠などを持っています。

碑の台座には、39人の人名と1軒の旅館の名前が刻まれ、それに続けて「豊平 石工 大清水」と刻まれています。

この碑は、台座に刻まれている一人である里見小太郎が、昭和11年に建立したものだそうです。その後その存在が忘れられていましたが、昭和45年にゴルフ場が造成された際に不審な事故が続発し、山林内をよく調べたところ、この石像が横倒しになっているのが見つかりました。そこでこの像を修復して供養したところ、事故がなくなったそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(西部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000